想定される状況

車両評価で矛盾する走行距離記録を採用した場合

評価日のオドメーター表示が過去の整備記録より小さい場合、採用する走行距離によって評価額の根拠が大きく変わることがあります。記録は異なる時点で作成されている可能性があるため、その内容を対象の具体的な条件、日付、状態と対応づける必要があります。

明らかにすべき事項

裏づけのある表示値の推移と、評価で採用した走行距離の根拠を確認します。その際、確認済みのデータ、計算上の仮定、提出資料では解決できない事項を区別します。

準備する資料

  • 評価日のメーター写真と確認記録
  • VINと走行距離を記した日付入り整備伝票
  • 走行距離の出所を示す評価書

比較・確認する事項

VIN、日付、距離単位、計器交換記録を照合し、転記ミスと確認された矛盾を区別して、採用値が計算に与える影響を確認します。相違点は原記録と対応づけて整理します。また、一つの対象や特定の期間についての観察を、独立した根拠なしに争点全体へ広げていないか確認します。

分析で得られ得る結果

表示値の時系列表と走行距離による評価額の感応度分析を作成できます。原資料との対応と仮定を明示し、今後の専門的な検討に向けた確認事項をまとめます。

結論の限界

記録の相違だけではメーター改ざんを証明できません。不足するデータを推測で補わず、結論は記録で裏づけられる状況と、当該問題に対する手法の適用範囲に限定します。

車両の商品・価値鑑定:車両価値、原状回復修理、損害、商品価値の減少(UTS)、再利用可能な残存物
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